ヘルペスの治療薬にはどんなものがあるの?塗布薬から塗り薬まで

2019年12月22日
両手でカプセルを持っている男性

ヘルペスウィルスはHSV-1(1型)とHSV-2(2型)の2種類があり、これらのウィルスに感染した場合は、治療薬としてウィルスの増殖を防ぐための抗ヘルペスウイルス薬が使用されます。有効成分は、アスクロビン・ビダラビン・バラシクロビル・ファムシクロビルなどで、症状の重さによってどれをどのように使うかが異なってきます。

単純疱疹の治療薬や軽症の場合は、アシクロビルやビダラビンが含有される外用薬が使われることが多く、ゾビラックス軟膏(アシクロビル)やアラセナA軟膏(ビダラビン)を1日2~3回塗布します。しかし、外用薬ではなかなか治癒しないという患者が多く、市販の外用薬が耐性ウィルスを増殖させるおそれがあるとする報告もあるので、基本的には抗ウィルス薬を服用するなど体内なかのアプローチが基本となります。また、ヘルペシア軟膏やアクチビア軟膏などの口唇ヘルペスに効くと広告されている市販薬は、医師から口唇ヘルペスと診断されたことがある人が再発したときに塗る外用薬であるため、今までに口唇ヘルペスと診断されたことのない人が誤って使用してしまうケースがあるので注意が必要です。

帯状疱疹やある程度症状が進んでいる場合には、抗ヘルペスウィルス薬の内服を行い、ゾビラックス錠(アシクロビル)やバルトレックス錠(バラシクロビル)、ファムビル錠(ファムシクロビル)などの内服薬を経口服用します。重症化した場合には、アシクロビルやビダラビンの点滴静注を行います。ヘルペスウィルスの増殖は、72時間でピークに達するといわれており、ヘルペスの治療薬は、症状が悪化する前に早期に服用することで効果があるため、ウィルスが増殖しきらないうちに服用開始することが肝心です。アシクロビルやバラシクロビルは、ウィルスの細胞内で活性化し、ウィルスのDNA鎖の伸長を停止し、ウィルスDNAの複製を阻害します。

バラシクロビルは、アシクロビルのプロドラッグであり服用後に速やかにアシクロビルに変換されます。ビダラビンは、ウィルスのDNAを合成する酵素を強力に阻害することにより、抗ウィルス作用が発現するとされています。内服薬には、単純疱疹や帯状疱疹や性器ヘルペスの再発抑制などに使用されるゾビラックス錠やバルトレックス錠やファムビル錠があります。それぞれに有効成分が異なっていて、吸収性などに違いがあり、服用回数なども違っているので自分に合った内服薬を選ぶことが大切です。